動画編集者の仕事内容は?未経験からの転職方法や必要スキル/資格・向いてる人など解説

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キャリアJUMPは、あらゆる職業について徹底解説するいわば『職業図鑑』です。この記事で紹介する動画編集者は、映像を見やすく魅力的に見せるために動画をつなぎ合わせて編集を行うクリエイティブな専門職です。この記事では、そんな動画編集者のお仕事を紹介いたします。

この記事でわかること

・動画編集者が実際行っている仕事内容がわかる!
・動画編集者を募集しているのはどんな企業かがわかる!
・動画編集者から目指せる転職先がわかる!

動画編集者の仕事内容

動画編集者の仕事内容は、単に映像を編集するだけではなく多岐に渡ります。ここでは、動画編集者の仕事内容を流れに沿って解説します。

1つの動画に対して行う仕事の流れ

①企画・構成の打ち合わせ
②撮影での現場指示
③カットやテロップ入れ・音声などの編集作業
④修正作業を経て納品

①企画・構成の打ち合わせ

まずはクライアントから企画・構成の説明を受け、どのような動画にするかの打ち合わせを行います。どのような層をターゲットにした動画なのかを細かく決め、具体的な動画の企画や構成を行っていきます。

企画・構成の段階で動画のテイストが左右されるため、最初の打ち合わせでしっかりとクライアントや自社の制作チームと方向性を揃えてくことが非常に重要です。

②撮影の立ち合いや現場指示

実際の撮影作業は他の撮影スタッフや映像ディレクターなどが行うことが多いですが、動画編集者は撮影現場の確保や指示を行うことがあります。カメラの設定や照明、フレーミング、アングルなどのチェックを行って、高品質な映像作品を作るために貢献します。

③編集作業

打ち合わせなどを飛ばして、この作業から入る場合もあります。基本には企画書の通りに編集をしていき、撮影された映像をカットして繋ぎ合わせることから始まりますが、ここが動画編集者のセンスの見せ所です。使用するシーンの選定やBGM・効果音入れなどによって、動画の雰囲気づくりを行う役割を担っています。

次に動画の種類に応じてテキストや説明を追加し、デザインやレイアウトを整えます。映像の尺や構成が見やすくなるように調整し、特に映画などの映像作品であれば、映像のクオリティを向上させるために色調の調整や視覚的エフェクトを加えるなど細かい演出を追加します。

④修正作業を経て納品

クライアントやディレクターなどの希望に沿った形式で動画を確認し、依頼があれば修正を行います。そして最終的な確認と調整が終わったら、動画をクライアントに納品して完成です。

このように動画編集者の役割は多岐に渡っており、仕事内容は技術的な編集だけでなく、クライアントとの打ち合わせや現場での指示出しなど、動画編集者のなんとなくインドアなイメージとはかけ離れた一面が見られたのではないでしょうか?

動画編集者が活躍している場は?

動画編集者は、映像コンテンツを手掛けるクライアントなどからの依頼を受け、実際に手を動かして作品作りを行うクリエイターです。動画のプラットフォームは年々増えており、それに合わせて動画編集者の活躍の場も広がっています。

動画編集者が活躍している場は…。

YouTubeやTikTokなどのSNSアカウントを運営する会社
企業から依頼されて運営を代行する会社
テレビ局や映画制作会社
・ゲーム製作会社、広告代理店
・フリーランスとして活躍 など

動画編集者は未経験から転職できる?

結論、未経験から動画編集者を目指すのは可能です!未経験からでも転職が目指せる理由は主に2つです。

未経験からでも目指せる理由3つ

動画配信プラットフォームが急速に成長していて求人が増えているため
・専門技術資格の取得が必須ではないため
・副業やフリーランスから簡単に始められるため

近年、YouTubeやTikTokなどの動画配信プラットフォームが急速に成長しており、これに比例して動画編集案件が増加しています。先程紹介した企業からの求人数ももちろん増加傾向にあり、未経験者への敷居が低くなっているのが一つ目の理由です。

また、いきなり動画編集者としての採用を目指さなくても、副業やフリーランスとして気軽に動画編集の仕事を始められるのも特徴です。そこで実務経験を積みながらプロの道を歩むのが近道かもしれません。

最後に、特定の資格取得や専門学校の卒業が必須条件ではないことも理由です。とにかく重要なのは編集の実績とセンスと言われており、まずは簡単なものから動画をいくつか作ってみましょう。多くの企業は、いくつかの実績を見た上でポテンシャル採用を行う場合が多いため、未経験者でも採用の可能性が十分あります!

動画編集者に役立つ資格

資格名概要
映像音響処理技術者認定試験映像・音響関連業界の基礎知識・技術を測る検定
CGクリエイター検定2Dから3DのCG制作の知識を測る試験
画像処理エンジニア検定デジタル画像の撮影・画像処理分野の開発・設計知識を測る検定
色彩検定色の基礎や配色技法などの知識を測る検定

動画編集者には資格は必須ではありませんが、これらの資格があるとスキルや知識を証明する上で役に立つでしょう。特にCGクリエイター検定や画像処理エンジニア検定は、一定の技術を証明できるため、特別な実績がない方の場合でも強みになるかもしれません。

しかし、資格よりも技術をアピールできるのは、実際に動画編集を行った実績です。資格勉強と同時に動画編集した作品数を増やしていくことが重要です。

動画編集者からのキャリアパス

動画編集者のキャリアプラン

・映像作品の監督・ディレクター
・フリーの動画編集者として独立

広告代理店の企画・営業職

・企業の広告・PR職 など

このように近年は映像作品が世の中に増加しており、それに伴って動画編集の経験を活かした活躍の場がどんどん広がってます。また多くの企業が自社の宣伝のためにYouTubeチャンネルやTikTokアカウントを開設する時代になっており、確かな実績があるとそういったアカウントの立ち上げをお願いされるケース増えています。

動画編集者に必要なスキルは?どうやって身につける?

動画編集者はクリエイティブな職業で、編集ソフトを扱うスキルやセンスなど多くのスキルが求めらます。資格は必須ではありませんが、動画編集者に求められるスキルや身につけておいた方が良いスキル、そのスキルの磨き方を解説します。

動画編集者に求められるスキル

・動画編集ソフトの基本的な操作スキル
・面白いコンテンツを作る構成力
・コミュニケーションスキル

動画編集者では、基本的な動画編集ソフトなどの操作スキルが必要なのはもちろんのこと、視聴者が楽しんで見れるような動画内容の企画構成力が重要です。素材の選定や順序の決定などは動画編集者のセンスに委ねられるシーンも多くあるため、クオリティの高い映像を創り出すためには必要です。

また、特に企業に所属している動画編集者の場合は、依頼先のクライアントとの企画会議や調整、納品までをスムーズに進めるためのコミュニケーション能力が不可欠です。動画は1人だけでは作れない物なので、チームでの円滑なやり取りが行えるようなコミュニケーション力、協調性が求められます。

おすすめの動画編集ソフト

動画編集者はクリエイティブな職業なため、編集ソフトを自ら扱える基本的な知識を転職時から持っていることが望ましいです。

ソフトの名称ソフトの概要
Wondershare Filmora初心者の方でも簡単に見栄えのある動画を作成可能です。基本的なテキスト編集、多彩なエフェクト素材、オーディオ編集、色調補正、HDRサポートなど搭載しており、高度な編集も直感的に行えます。
PowerDirector6年連続国内シェアナンバー1の実績豊富なソフトウェアです。テンプレートやタイトル、デザインパックが利用可能で、現在Windows版とMac版ともに無料体験版が使えます。
Adobe Premiere ElementsこちらもAdobe社が提供している初心者向けソフトで、フォーマットが決まっているため使いやすさが特徴です。AI技術を活用した写真と動画の整理、自動バックアップも可能で、最新技術が詰まっています。
iMovieApple社が提供している無料の動画編集ソフトで、MacOSとiOSに特化しており初心者でも簡単に操作可能です。基本的な編集タスクが容易に実行可能です。MacOSとiOS間で連携が可能で、端末の使い分けも出来ます。
adobe After Effects CCAdobe社が提供するプロ向けの高度な機能が搭載されていますが、Adobe Premiere Proとの違いは、より単体の動画素材の編集に優れている点です。エフェクトの種類が豊富で、テキストや演出の編集が便利です。

動画編集スキルを磨く2つの方法

・スクールに通って学ぶ
・まずは編集ソフトを触って独学で学ぶ

初心者や動画編集を始める人には、スクーリングがおすすめです。必要な知識や技術を効率良く学べるほか、転職サポートや副業、フリーランス向けの案件紹介、資格取得サポートなどが受けられるでしょう

また、動画編集ソフトを自分のペースで学び、クラウドソーシングサイトなどで実績を積む独学も手段の一つです。身に付くまでは少し時間がかかる可能性がありますが、自分の好きな時間に学習できるメリットがあります。動画編集ソフトをいじってみて、まずはなんでも形にしてみるというトライ方法もおすすめです。

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