キャリアJUMPはあらゆる職業について徹底解説する『職業図鑑』です。WEBディレクターは、Webサイトの企画立案や制作、運用における責任者の立場で、Webエンジニア、Webデザイナー、ライター、SEO担当者といったWeb 制作に関わる人たちをまとめ、進行や品質に問題ないかチェックし、プロジェクトが円滑に進むように調整するの仕事です。しかし直近ツールの進化やビジネスモデルの変化に応じて、WEBディレクターの求められるスキルも変化しています。記事の中では現役のwebディレクターからの体験談も掲載しているのでぜひチェックしてみてください。
①フロントエンドエンジニアの仕事内容は?
フロントエンドエンジニアは、システムの設計から実装、テスト、運用までの一連の流れを担当します。それに伴い、以下のような仕事内容が主になります。
- デザインの実装
- レスポンシブデザインの実装
- ユーザビリティの向上
- パフォーマンス最適化
デザインの実装
フロントエンドエンジニアは、デザイナーが作成したデザインを元に、動的で使いやすいウェブページを実装します。これには、HTML, CSS, JavaScriptなどの技術を駆使して、ユーザーが快適に操作できるインターフェースを作成する役割が求められます。
インターフェイスとは
「どのボタンを押すとどんなアクションが起こるのか」「アニメーションの動きはどのようにするのか」を決めて実装すること
レスポンシブデザインの実装
多様なデバイスでの閲覧に対応するため、スマートフォンやタブレットなど、異なるデバイスサイズでの表示を最適化します。これにより、どのデバイスからアクセスしてもユーザーがストレスなく情報を得られるようにします。
ユーザビリティの向上
フロントエンドエンジニアは、ユーザーの操作性やアクセシビリティを考慮しながら、ウェブページの改善を行います。これにより、ユーザーが目的の情報や機能に迅速にアクセスできるようにする役割が求められます。
パフォーマンス最適化
WEBページの読み込み速度や動作の軽快さは、ユーザー体験に直結します。フロントエンドエンジニアは、コードの最適化や最新の技術を取り入れることで、サイトのパフォーマンスを向上させる役割を担います。技術の進化に合わせて、WEBページを常に高速・快適に保つことが求められます。
②フロントエンドエンジニアに必要な資格/スキルは?
フロントエンドエンジニアとしてのキャリアを築くためには、技術的なスキルだけでなく、それを証明する資格も役立ちます。資格は、自身のスキルセットを形に示す手段として、また、求人応募時にアピールポイントとして有効です。ここでは、フロントエンドエンジニアに役立つ資格とその詳細について紹介します。
・基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、情報技術の基本的な知識や技術を持っていることを証明する資格です。この試験は、プログラミングやネットワーク、データベースなど、ITの基本的な領域全般に関する知識を問います。
フロントエンドエンジニアとしては、ウェブページの設計や実装だけでなく、バックエンドとの連携やサーバーとのやり取りなど、多岐にわたる知識が求められます。基本情報技術者の資格を持っていると、これらの基本的な知識を有していることが証明されるため、信頼性が増します。また、チームでの開発を進める際にも、他のエンジニアとのコミュニケーションがスムーズになるでしょう。
・WEB解析士
ウェブ解析士は、ウェブサイトのアクセス解析データをもとに、サイトの改善点やマーケティング戦略を考えるための資格です。具体的には、Google Analyticsなどの解析ツールの使い方や、データの読み取り方、解釈の方法などが問われます。
フロントエンドエンジニアとして、ウェブページのデザインや機能性だけでなく、そのページがどれだけのユーザーに受け入れられているか、どの部分が改善の余地があるかなどを知ることは非常に重要です。ウェブ解析士の資格を持つことで、デザインや実装の際にユーザーの行動や傾向をデータベースで捉え、よりユーザーに合わせたページを作成することができます。また、マーケティングや営業部門との連携もスムーズに行えるでしょう。
③未経験からフロントエンドエンジニアになるのには?
フロントエンドエンジニアは、ウェブサイトやアプリケーションの見た目や動きを担当する役職です。未経験からこの道を目指す場合、どのようなステップを踏めば良いのでしょうか。以下に、未経験からフロントエンドエンジニアになるための具体的な方法を紹介します。
まずはポートフォリオサイトを作ることから
未経験からフロントエンドエンジニアを目指す場合、まずは自分のスキルを証明するためのポートフォリオサイトを作成することがおすすめです。HTML, CSS, JavaScriptなどの基本的な技術を用いて、自分のプロフィールやこれまでの学び、作品集などをまとめたサイトを作りましょう。
このポートフォリオサイトを作成する過程で、実際のウェブ開発の流れや技術の使い方を学ぶことができます。また、求人応募時にポートフォリオサイトを提出することで、自分のスキルや意欲をアピールする材料としても役立ちます。
効率的に学ぶならスクールもおすすめ
自学での勉強も大切ですが、効率的に技術を学びたい場合は、プログラミングスクールやオンラインコースを利用するのも一つの方法です。専門的なカリキュラムや経験豊富な講師の指導のもと、短期間で必要なスキルを身につけることができます。
また、スクールには実際の業界での就職サポートを提供しているところも多く、未経験からの転職をサポートしてくれる場合もあります。
転職サイトから未経験採用可能な会社を探そう
実際にフロントエンドエンジニアとしてのキャリアをスタートさせるためには、未経験でも採用してくれる企業を見つけることが必要です。多くの転職サイトでは、未経験採用を行っている企業の情報を提供しています。
未経験採用を行っている企業は、技術よりも意欲や人柄を重視して採用を行っていることが多いので、自分の意欲やこれまでの学びをしっかりとアピールすることが大切です。
④フロントエンドエンジニアに向いてる人は?
1.ユーザーファーストで考え抜ける人
フロントエンドエンジニアの主な役割は、ユーザーにとって使いやすく、魅力的なインターフェースを作成することです。そのため、ユーザーの立場に立って考え、そのニーズや要望を正確に捉える能力が求められます。ユーザーファーストの思考を持ち、ユーザーの体験を最優先に考えることができる人は、フロントエンドエンジニアとして成功する可能性が高いでしょう。
2.貪欲に新しいスキルを学び続けられる人
テクノロジーの世界は日々進化しており、新しい技術やツールが次々と登場します。フロントエンドエンジニアとして活躍するためには、常に最新の技術トレンドをキャッチアップし、新しいスキルを学び続ける姿勢が必要です。変化を恐れず、新しいことに挑戦することが好きな人、そして自ら学ぶ意欲を持っている人は、この職種に向いています。
3.人とのコミュニケーションが苦にならない
フロントエンドエンジニアは、デザイナーやバックエンドエンジニア、プロジェクトマネージャーなど、多岐にわたるステークホルダーと連携して作業を進める必要があります。そのため、円滑なコミュニケーション能力が求められます。自分の意見や考えを明確に伝えることができ、他者の意見を尊重し、共同で問題を解決する姿勢を持っている人は、フロントエンドエンジニアとしての仕事をスムーズに進めることができるでしょう。
システムエンジニアのキャリアパスは?
フロントエンドエンジニアとしての経験は、多岐にわたるキャリアパスへの扉を開く鍵となります。技術的なスキルやユーザーとのインタラクションに関する知識は、多くの職種で非常に価値があります。以下に、フロントエンドエンジニアの経験を生かして進むことができるキャリアパスを紹介します。
プログラミングスキルを生かしてマネジメント職種への転職[PM/webディレクターなど]
フロントエンドエンジニアの経験は、プロジェクトマネージャーやwebディレクターといったマネジメント職種へのステップアップに非常に役立ちます。技術的な背景を持つことで、開発チームとのコミュニケーションがスムーズになり、技術的な制約や可能性を理解しながらプロジェクトを進めることができます。また、ユーザーの視点を持つことで、よりユーザー中心のプロダクト開発が可能となります
デザインスキルを磨いてデザイン系職種へ転職[UI/UXデザイナー/webデザイナー]
フロントエンドエンジニアは、ユーザーインターフェースの実装に関わるため、デザインに対する感覚や知識が求められます。この経験を生かして、UI/UXデザイナーやwebデザイナーとしてのキャリアを追求することも可能です。技術的な知識とデザインのセンスを併せ持つことで、実現可能でユーザーフレンドリーなデザインを提案し、実装することができます。
CTOやフルスタックエンジニアを目指す
フロントエンドエンジニアとしての経験は、技術全般に関する深い知識や視点を持つことを可能にします。この経験をベースに、バックエンドの技術も習得することで、フルスタックエンジニアとしてのキャリアを追求することができます。また、技術的なリーダーシップを持つCTOとしてのポジションも視野に入れることができます。フロントエンドの経験を活かして、技術戦略の策定やチームのリーダーシップを取ることが期待されます