キャリアJUMPはあらゆる職業について徹底解説する『職業図鑑』です。WEBディレクターは、Webサイトの企画立案や制作、運用における責任者の立場で、Webエンジニア、Webデザイナー、ライター、SEO担当者といったWeb 制作に関わる人たちをまとめ、進行や品質に問題ないかチェックし、プロジェクトが円滑に進むように調整するの仕事です。しかし直近ツールの進化やビジネスモデルの変化に応じて、WEBディレクターの求められるスキルも変化しています。記事の中では現役のwebディレクターからの体験談も掲載しているのでぜひチェックしてみてください。
WEBマーケターの仕事内容は?
WEBマーケターは、WEBサイトやWEBサービスのマーケティング戦略を策定し、その実行・分析を行う役割を果たします。それに伴い、以下のような仕事内容が主になります。
- 自社サイト/サービスへの集客
- データ解析と最適化
- コンテンツマーケティング
- チームとの連携
1.自社サイト/サービスへの集客
WEBマーケターの主要な役割の一つは、自社のサイトやサービスへの集客を増加させることです。これには、SEO対策やSEM、SNSプロモーション、コンテンツマーケティングなどの手法が用いられます。SEO対策では、検索エンジンでの自社サイトのランキングを上げるための最適化を行います。SEMでは、有料広告を活用してターゲットとなるユーザーにダイレクトにアプローチします。SNSプロモーションでは、FacebookやTwitter、Instagramなどのソーシャルメディアを活用して、ブランドの認知度を高め、新しいユーザーを獲得します。また、コンテンツマーケティングでは、ブログ記事や動画などの価値あるコンテンツを提供し、ユーザーの関心を引きつけることで、自社サイトへの訪問を促進します。これらの手法を組み合わせることで、効果的な集客戦略を実現し、ビジネスの成長をサポートします。
2. データ解析と最適化
データ解析ツールとして「Googleアナリティクス」を駆使して、サイトの訪問者の行動やトレンドを詳細に分析します。Googleアナリティクスを使用することで、どのページが多くの訪問者を引き付けているのか、どのページから離脱しているのか、どのキーワードでの検索からのアクセスが多いのかなど、多岐にわたる情報を取得することができます。
さらに、「ヒートマップ」を利用することで、ユーザーがサイト内でどの部分をクリックしているのか、どの部分を長く見ているのかなど、視覚的にユーザーの行動を捉えることができます。これにより、サイトのデザインや配置の最適化、コンテンツの改善ポイントを明確にすることが可能となります。
3. コンテンツマーケティング
ユーザーに価値を提供するためのコンテンツを企画・制作します。ブログ記事、動画、インフォグラフィックなど、様々な形式のコンテンツを駆使して、ユーザーの関心を引きつけ、ブランドの認知度や信頼性を高める役割があります。
4. チームとの連携
デザイナーやエンジニア、営業など、多岐にわたる部門と連携を取りながら、マーケティング活動を進めます。各部門の専門知識を活かしながら、最適な戦略を実行することが求められます。
webディレクターに必要な資格/スキルは?
WEBディレクターとして活躍するためには、さまざまな資格やスキルが求められます。特に以下の3つの資格・スキルは、現代のWEBディレクターには非常に役立ちます。
・WEB解析士
WEBサイトのアクセス解析の知識を持っていることを証明する資格です。ユーザーの行動やサイトへのアクセス傾向をデータとして捉え、分析・評価する能力は、WEBサイト改善やマーケティング戦略の策定に不可欠です。
・Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google アナリティクスとはgoogleが提供しているWEBサイトのアクセス解析ツールのことです。この認定資格を持つことで、Google アナリティクスの高度な利用法を熟知していることが証明されます。正確なデータ分析をもとに、より効果的なサイト運用が可能となります。Googleアナリティクスは公式のツールということもあり、どの企業でも活用されているので、持っておいて損はない資格です。
・Google広告認定資格
WEBマーケターとしてのスキルをさらに高めるための資格として、「Google広告認定資格」が挙げられます。この資格は、Googleが提供するオンライン広告サービス「Google広告」の知識と専門性を証明するものです。
資格を取得することで、Google広告のキャンペーン作成、運用、最適化に関する高度な知識と技術を持っていることが証明されます。具体的には、検索広告、ディスプレイ広告、動画広告、ショッピング広告など、多岐にわたる広告形式の運用方法や最適化のポイントを熟知していることが求められます。
この資格を持つことで、広告のROIを最大化するための戦略や、ターゲットとするユーザーに適切な広告を表示するためのセグメンテーションなど、効果的な広告運用が可能となります。また、企業やクライアントに対して、Google広告の専門家としての信頼性や信用を築くことができます。
・ROIとは
「Return On Investment」の略で、投じた費用に対して、どれだけの利益を上げられたかを示す指標です。日本語では、投資収益率や投資利益率と訳されます。ROIが高いほど「投資効率が高い」と判断できるため、事業投資を評価・管理する際の基準として重宝されています。
ライティングやクリエティブ(動画広告やバナーなど)の作成スキル
WEBマーケターとしての成功には、高度なライティング能力とクリエイティブスキルが不可欠です。
・ライティングスキル
WEBマーケターは、ターゲットとするユーザーに響くコンテンツを作成するためのライティング能力が求められます。良質なコンテンツは、ユーザーの関心を引きつけ、ブランドの信頼性を高める要素となります。記事の作成、広告文のライティング、SNSでの投稿など、明確で魅力的なメッセージを伝えるスキルは、WEBマーケティングの成果を大きく左右します。
・クリエイティブスキル
デジタル時代において、視覚的なコンテンツの重要性は増しています。バナー、動画、インフォグラフィックなどのクリエイティブなコンテンツを制作・最適化する能力は、ユーザーの注目を引き、情報を効果的に伝えるために必要です。特に、動画コンテンツはSNSやYouTubeでの露出が増えており、効果的な動画制作スキルはマーケターにとっての大きな武器となります。
これらのスキルを磨くことで、WEBマーケターはデジタル空間での競争力を高め、ターゲットとするユーザーに強力なインパクトを与えることができます。
未経験からWEBマーケターになるのに向いてる職
WEBマーケターという職種は、特定の学歴や経験が必須というわけではありません。実際、多くのWEBマーケターは異業種からの転職や、未経験からこの道をスタートしています。重要なのは、デジタルマーケティングの基本的な知識を身につける意欲と、常に変化するマーケットのトレンドに対応する柔軟性です。
WEBマーケティングの世界は日々進化しており、新しいツールや手法が次々と登場します。そのため、経験よりも学ぶ意欲や新しいことに挑戦する姿勢が重要とされています。また、多くのオンラインコースやセミナーが提供されているため、自主的に学び続けることで、未経験からでも短期間でスキルを習得することが可能です。
また以下の職を経験しているとwebマーケターとしての経験が生かしやすい職だと言えます。
・営業職
営業職の経験は、WEBマーケターとしてのスキルを磨く上で非常に有利です。営業職では、顧客のニーズを正確に把握し、それに応じた提案を行う能力が求められます。この経験は、ユーザーのニーズを理解し、適切なマーケティング戦略を策定するWEBマーケターの役割に直結します。また、交渉力や人間関係の構築能力も、クライアントとの関係構築やチーム内でのコミュニケーションに役立ちます。
・WEBデザイナー
WEBデザイナーの経験者は、サイトのデザインやユーザビリティに関する深い知識を持っています。この知識は、ユーザーの行動を理解し、サイトの最適化を行うWEBマーケターの業務に直接的に役立ちます。また、視覚的なコンテンツの制作や、ユーザーのエクスペリエンスを向上させるための提案が、より具体的かつ効果的に行えるでしょう。
WEBマーケターに向いてる人は?
1.マルチタスクに向いている
WEBマーケターは、多岐にわたる業務を担当するため、さまざまな視点からの分析や判断が求められます。例えば、ユーザーの視点でのサイトの使いやすさ、ビジネスの視点でのROIの最大化、デザイナーやエンジニアの視点での実装可能性など、多様な角度からの考察が必要です。このような多角的な視点を持つことで、より効果的なマーケティング戦略を策定し、実行することができます。
2.数値を見る力(分析力)がある
デジタルマーケティングの世界は日々進化しており、新しいツールや手法、トレンドが次々と登場します。この変化に対応し、常に最前線の知識やスキルを習得するためには、強い探究心が必要です。新しい情報や技術に対する好奇心を持ち、自ら学び続ける姿勢が、WEBマーケターとしての成功をサポートします。
3.地道な作業ができる人
WEBマーケティングの成果は、一夜にして得られるものではありません。SEO対策やコンテンツマーケティングなど、長期的な取り組みが必要な業務が多いため、継続的に努力を続けることが求められます。また、データの分析や最適化の作業は、細かい作業が続くことが多いです。このような地道な作業をコツコツと続けることができる人は、WEBマーケターとしての適性が高いと言えるでしょう。
WEBマーケターの将来性やキャリアパスは?
webマーケターに将来性はある?
近年、日本のネット広告費は急増しており、従来の広告メディアを凌駕する勢いとなっています。消費者の行動がオンラインにシフトする中、企業もマーケティング予算をデジタル領域に注力しています。さらに、AI技術の発達により、広告の最適化やターゲティング、消費者の行動分析などがより高度になってきており、これに対応するWEBマーケターの役割が増大しています。AIを活用した自動化や最適化は、効果的なマーケティング戦略の策定に欠かせない要素となっており、この技術の変化と市場の動向を捉えたWEBマーケターの需要は今後も高まることが予想されます。このような背景から、WEBマーケターの職種は、確固たる将来性を持っていると言えるでしょう。
WEBマーケターのキャリアパスは?
・大手広告代理店
WEBマーケターとしての経験を活かし、大手広告代理店でのキャリアを目指すことも可能です。広告代理店では、多様なクライアントのマーケティング戦略を策定・実行するため、WEBマーケターの知識やスキルが高く評価されます。大手の代理店では、大規模なプロジェクトや国際的なキャンペーンを手がけるチャンスも増え、さらなるキャリアアップを目指せます。
・事業会社のマーケティング責任者(CMO)
WEBマーケターの経験を基に、事業会社のマーケティング部門のトップとして活躍する道もあります。CMOとしては、企業全体のマーケティング戦略の策定や実行、チームのマネジメントなど、幅広い業務を担当します。WEBマーケティングの知識を活かし、デジタル領域での戦略を中心に、全体のマーケティング活動をリードします。
・データアナリスト
WEBマーケティングの業務には、データの収集・分析が欠かせません。このスキルを活かし、データアナリストとしてのキャリアを選ぶこともできます。データアナリストは、膨大なデータから有益な情報を抽出し、ビジネスの成長や最適化のための提案を行います。WEBマーケターの経験を活かし、データをもとにした戦略的な提案が可能となります。