スーパーバイザーの仕事内容は?未経験からの転職方法や必要スキル/資格・向いてる人など解説

キャリアJUMPは、あらゆる職業について徹底解説するいわば『職業図鑑』です。この記事で紹介するスーパーバイザーは企業の店舗や事業所、そしてそのスタッフを管理・監督する重要な役職です。この記事では、そんなスーパーバイザーのお仕事を紹介いたします。

スーパーバイザーの仕事内容

スーパーバイザーという職種ではなく、役職として設置されているのが一般的です。スーパーバイザーの役職が置かれる業界は小売や飲食、福祉やアパレルなどさまざまで、多くの業界でスーパーバイザーは活躍しています。スーパーバイザーは、具体的な数字や目標をもとに結果を出すことが求められるためシビアな一面もありますが、その分成功したときの達成感ややりがいは大きいです。スーパーバイザーは、企業の成長やスタッフのキャリア発展に直接的に貢献する役職として多くの業界で重要視されています。ここでは、そんなスーパーバイザーの仕事の流れをざっくりと紹介します。

仕事内容は大きく分けて3つ

スーパーバイザーの仕事内容は、アパレルやカスタマーセンター、小売業界など業界によって異なります。ここでは、一般的に共通する仕事の内容をざっくりと紹介します。

・店舗や部門の業績管理
スーパーバイザーは、担当する店舗や部門の業績、売上の管理を行います。これにより、組織全体の業績を向上させる役割を果たします。また、顧客のニーズに応じて商品の展示やサービスの改善提案も行います。

・スタッフや店長の育成や研修
スタッフの研修や教育を担当し、彼らの成長をサポートします。また、人事の決定や業務の進行管理も行います。定期的なミーティングを開催し、スタッフの意見や要望を収集することも重要です。

・現場や本部との情報共有
現場スタッフだけでなく本社や他の部門、その他上層部との情報共有を行い、組織全体の情報がスムーズに流れるようにするのも重要な役目です。新商品の情報やキャンペーン、販売戦略など多岐にわたる最新情報を共有します。

スーパーバイザーの平均年収は?

スーパーバイザーの平均年収は年齢や経験によって異なりますが、一般的に平均年収は450万円以上となることが多いです。特に大手企業や都市部での勤務は、さらに高い年収が期待できる場合があります。ただスーパーバイザーは中堅のポジションのため平均年齢が高く、1000万円を超える人もちらほらと見受けられます。

スーパーバイザー・エリアマネージャの年収まとめ (給料/平均年収/企業名などを集計) | 転職会議 (jobtalk.jp)

スーパーバイザーは未経験でもなれる?

スーパーバイザーは現場を監督して仕切るリーダーポジションのため、多くの場合は実務経験を積んだ昇格先としてスーパーバイザーにステップアップする場合がほとんどです。しかし、未経験からでも研修制度が整っている企業や新規事業を立ち上げるスタートアップなどでは、ポテンシャルを重視して採用することもあります。未経験者の場合は、資格やアピールできる実績を持っておくのがおすすめです。

スーパーバイザーのキャリアパス

・本部の経営者や上級経営陣

スーパーバイザーとしての経験を活かし、企業の経営層や上級経営陣として全体の経営方針や戦略を決定する役職に昇進するキャリアパスプランがあります。現場での売り上げを向上させられれば、より広い店舗やエリアにその経営方法を活かす立場としての活躍が期待できます。

・専門職への転職

スーパーバイザーとしての経験や知識を活かして、人事や研修、マーケティングなどの専門職に転職し、その分野でのスペシャリストとして活動することも可能です。

・独立・起業

スーパーバイザーとしての経験やノウハウを活かして、自らお店やビジネスを立ち上げるのも可能です。フランチャイズオーナーとしてお店の経営を行うことや、コンサルタントとして他の経営をサポートするなど自分のビジネスを展開する道もあります。

スーパーバイザーに向いている人の特徴

・リーダーシップを持っている人
スーパーバイザーは、多くのスタッフを指導・管理する役割があるため、目的のためにチームをまとめ上げて動かす高いリーダーシップを持っている人が向いています。上から目線の指示を出さないようには、現場や上層部からの信頼を得ることや現場の士気を高める情熱的な姿勢など多くの能力が備わっていることが求められます。

・柔軟性がある人
業界や市場の変動、スタッフの意見や顧客のニーズに応じて迅速に対応する柔軟性が求められます。固定概念にとらわれず、新しい方法やアイディアを戦略に取り入れることができる人が向いています。

・コミュニケーション能力が高い人
仕事では現場スタッフや本部、さらには顧客とのコミュニケーションが日常的に発生するため、明確かつ効果的に意思疎通を図る能力が必要です。

スーパーバイザーに必要な資格・持っていると便利な資格

スーパーバイザーになるための特定の資格は必須ではありませんが、業界や職種によっては特定の資格を持っていると有利になることがあります。ここでは、いくつかスーパーバイザーに関する資格を紹介します。

スーパーバイザー士

スーパーバイザー士の資格は日本フランチャイズチェーン協会が提供している民間資格で、持っていることでスーパーバイザーとしての知識や能力を実務に活用できることが証明できます。資格を取得するためには9日間のスーパーバイザー学校を受講し、その後面接試験に合格する必要があります。合格率は70%~80%と比較的高いため、必須ではありませんが即戦力として転職するために取得がおすすめです。

コン検におけるスーパーバイザー資格

コン検は2010年から始まったコンタクトセンター検定試験の略で、コールセンター向けのスーパーバイザー資格として知られています。試験は実務と統括の2つの分野に分かれており、実務分野ではPCスキルやオペレーション、カスタマーサービスの詳細に関する問題が出題されます。試験では人材管理や戦略、さらに財務や経営戦略などの問題が含まれるため、スーパーバイザーに必要な知識が資格に向けて勉強できます。

フランチャイズ向けのスーパーバイザー学校がある

スーパーバイザー学校は、日本フランチャイズチェーン協会が主催するフランチャイズチェーンビジネス向けの育成講座です。3日間連続で特定の講座を学び、それを5セット繰り返す形式が採用されており、異業種の参加者との交流も魅力の一つとされていますコミュニケーションスキルや財務・労務・法務の知識、店舗診断の実習など多岐にわたるプログラムが提供されています。また、この学校を修了するとスーパーバイザー士としての認定が得られるため、フランチャイズチェーンのスーパーバイザーも考えている方は要チェックです。

スーパーバイザーに関連する仕事を紹介

・エリアマネージャー
複数の店舗や事業所を統括する役職です。スーパーバイザーが1店舗を担当するのに対し、エリアマネージャーは地域やエリア全体の業績管理や戦略立案を行います。まずは現場の店長になり、そこから昇進してエリアマネージャーになるケースが多いです。

・小売店やサービス業など店舗の店長
店長は、店舗全体の管理と運営を主に担当する責任者です。売上目標の設定や戦略立案、スタッフの管理や育成、在庫管理、顧客対応など業務全般を取り仕切るのが仕事です。バイトから昇進して店長になる事も可能で、多くの人にとって馴染みのあるポジションです。

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